小林製薬は23日午後にも、「紅麹(べにこうじ)」を配合したサプリメントによる健康被害問題を受けた新たな経営体制を発表する。創業家の小林一雅会長(84)と小林章浩社長(53)が辞任。後任の社長には山根聡専務(64)が就任する見通しで、同日の取締役会で人事を決定する。
 小林製薬は4月、外部の弁護士で構成する「事実検証委員会」を設置。社内で被害報告を受けてから同社として問題を公表するまで約2カ月かかったことなどについて検証してきた。23日は検証委の報告も公表する見込みだ。
 紅麹サプリの問題を巡っては、厚生労働省がサプリ摂取との因果関係を調査中の死者が90人を超えている。小林製薬は発表当初から6月末まで関連死亡者を5人としていた。大半の人数を厚労省に報告していなかったことも問題視されている。(了)

(ニュース提供:時事通信 2024/07/23-04:30)

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