2024/07/21
防災・危機管理ニュース
【カイロ時事】イスラエル軍は20日、イエメン西部ホデイダ港にある親イラン武装組織フーシ派の「軍事目標」を空爆したと発表した。フーシ派のドローン攻撃への報復で、イスラエルがフーシ派に懲罰的な空爆を行うのは初めてとみられる。これを受け、フーシ派は21日、イスラエルに向けてミサイルを発射し、イスラエルが迎撃した。フーシ派との応酬の激化で、中東情勢が一段と不安定化することが懸念されている。
イスラエルは昨年10月以降、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスと戦闘を続け、北部国境地帯でレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと交戦してきた。フーシ派と本格衝突すれば、紛争の範囲が拡大することになる。
イスラエル軍は複数のF15戦闘機で空爆を実施。「数百回にわたる攻撃への報復だ」と説明した。フーシ派は19日、イスラエル中部の商都テルアビブをドローンで攻撃し、1人が死亡した。フーシ派はまた、昨年10月以降、ドローンやミサイル220機・発以上をイスラエルに向けて発射したとされる。
〔写真説明〕20日、イエメン西部ホデイダで、イスラエル軍による攻撃を受け立ち上る黒煙=イエメンの武装組織フーシ派のメディアセンター提供(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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