2024/07/13
防災・危機管理ニュース
新潟、福島両県で16人が犠牲となった2004年7月の豪雨災害は13日、発生から20年となった。各地で追悼式典が開かれ、住民らが犠牲者の冥福を祈った。
3人が亡くなった新潟県長岡市の中之島地区では、磯田達伸市長と地元住民ら約150人が式典に参列。刈谷田川の堤防が決壊した午後0時52分に合わせて黙とうをささげた。
磯田市長は「水害の記憶と経験を生かしながら、中之島の安全を皆さまとともに高めていきたい」と述べた。
同地区は広範囲が浸水し、園児らが一時取り残された。当時、保育所からヘリコプターで救助された岩本拓磨さん(26)は「近年は日本各地で大規模災害が多発している。この経験を忘れずに防災意識と人々への感謝を忘れずに生きていきたい」と語った。
豪雨では、信濃川水系の刈谷田川など6河川の11カ所で堤防が決壊。新潟県で15人、福島県で1人が死亡し、住宅の全半壊は5000棟を超えた。
〔写真説明〕追悼式典会場に設置された献花台=13日午後、新潟県長岡市
〔写真説明〕2004年7月の豪雨災害の追悼式典であいさつする岩本拓磨さん(右)=13日午後、新潟県長岡市
(ニュース提供元:時事通信社)


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