2024/07/11
防災・危機管理ニュース
顧客情報を持ち出し業者に漏えいしたとして、不正競争防止法違反罪に問われたNTT西日本子会社の元派遣社員、景山昌浩被告(64)の判決で、岡山地裁津山支部は11日、懲役3年、執行猶予4年、罰金100万円(求刑懲役3年、罰金100万円)を言い渡した。玉田雅義裁判官は「個人情報の売却を繰り返し、悪質性は高い」と述べた。
玉田裁判官は「会社の信用性を根幹から失わせ、経営基盤に大きな打撃を与えかねず、顧客らの生活にも大きな影響を及ぼし得る」と非難。他方、反省の弁を述べており、被告の妻が監督することを誓っているとして、刑の執行を猶予した。
判決などによると、景山被告は2023年1月17日、当時勤務していたNTTビジネスソリューションズ(大阪市)のサーバーから、健康食品会社「山田養蜂場」(岡山県鏡野町)の顧客情報3万2759人分が含まれたファイルデータをダウンロードし、名簿業者にメールで送信した。
(ニュース提供元:時事通信社)
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