【カイロ時事】ロイター通信によると、イスラエルのガラント国防相は26日、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘が激化している現状について、イスラエルはレバノンを「石器時代」に戻せるだけの攻撃力を有しているとしつつ、戦争ではなく話し合いによる解決を望んでいると表明した。訪問先の米ワシントンで記者団に語った。
 イスラエルは昨年10月以降、イスラム組織ハマスと連帯するヒズボラと、対レバノン境界地帯で衝突を繰り返している。ガラント氏の発言はイスラエルの軍事力を誇示した形で、ヒズボラの反発を招き、緊張が一層高まる可能性もある。
 AFP通信によれば、ガラント氏はイスラエルが「あらゆるシナリオに備えている」とも指摘。「もし戦争が始まれば、われわれがレバノンで多大な損害を与えられると、ヒズボラも十分に理解している」と述べた。 
〔写真説明〕イスラエルのガラント国防相=25日、米ワシントン近郊(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)