東京電力は18日、福島第1原発6号機の原子炉建屋で主電源が停止し、使用済み核燃料の冷却設備が停止したと発表した。同日中に安全確認を終え、冷却を再開した。停電発生直後に原子炉建屋内で煙が確認されており、停電との関連を調べている。
 東電によると、18日午前8時33分に6号機建屋内の電源が落ち、冷却用の水を送るポンプが停止。約2分後に建屋内の火災報知器が作動し、作業員が煙を確認した。消防隊も出動したが、火災は確認されなかった。
 午後6時19分にポンプを再起動し、冷却が再開された。核燃料を保管する燃料プールの水位や温度に異常は確認されていないという。
 燃料プールには約1300体の使用済み核燃料が保管されている。東電は「ポンプが停止しても核燃料は十分に冷却されており、直ちに問題はない」としている。 
〔写真説明〕東京電力福島第1原発5号機(左)と6号機(右)=2023年8月、福島県

(ニュース提供元:時事通信社)