2024/05/26
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】11月の米大統領選に無所属で出馬している「第3の候補」ロバート・ケネディ・ジュニア氏が、保守層への浸透を図っている。トランプ前大統領(共和党)との票争奪戦の様相を呈している。
ケネディ氏は24日、ワシントンで開かれた「小さい政府」を主張する自由至上主義者の保守系小政党「リバタリアン党」の大会で演説。トランプ氏が在任中に実施した新型コロナウイルス対策の都市封鎖(ロックダウン)や渡航制限を批判し、「米国がかつて経験したことがない、個人の自由に対する最大級の制限を取り仕切った」と主張した。
ケネディ氏はさらに、米軍の機密情報を暴露した内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告について、トランプ氏が起訴を取り下げなかったと指摘。「報道の自由の侵害だ。政府の腐敗を暴いたアサンジ氏は英雄としてたたえられるべきだ」と訴えた。
大会ではトランプ氏も25日に登壇する予定で、保守層の支持を奪い合う構図となった。会場を訪れたビル・ロスさん(68)は「ケネディ氏は腐敗した政府を一掃してくれるだろう」と期待感を示した。
リバタリアン党が2020年の大統領選で擁立した候補の得票は、全米の投票数全体の約1.2%にとどまった。ただ、トランプ氏とバイデン大統領(民主党)が激しく競り合う激戦州では、ケネディ氏やリバタリアン党支持者の票の行方が勝負に決定的な影響を及ぼす可能性もある。
〔写真説明〕米大統領選候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏=4月24日、テキサス州ダラス(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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