2024/05/16
防災・危機管理ニュース
【シドニー時事】暴動が続いている南太平洋のフランス領ニューカレドニアは16日、仏政府が宣言した「非常事態」下に入った。同政府は軍部隊を空港や港湾に派遣したほか、警察官を2700人態勢に増員する方針。暴動の鎮圧を急ぎ、速やかな秩序の回復を目指す。
移住者への地方参政権拡大に向けた仏憲法改正の動きに独立派勢力が反発し、中心都市ヌメアと周辺では13日から放火や略奪が続いている。これまでに先住民3人と警察官1人の計4人が死亡し、負傷者は数百人に上った。
当局は非常事態時の権限に基づき、集会や武器の携行、短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の使用を禁止し、取り締まりを強化。逮捕者は累計で200人を超えた。AFP通信によると、当局は首謀者と疑われる5人を自宅軟禁とした。
〔写真説明〕16日、暴動が続く仏領ニューカレドニアの中心都市ヌメアで、道路に設置されたバリケードの周りに集まった住民(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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