2024/05/10
防災・危機管理ニュース
祖父母の家や宿泊施設など、普段と異なる環境で子どもが思わぬけがをしないよう、製品評価技術基盤機構(NITE)が注意を呼び掛けている。生活用品に関わる6歳以下の事故は7割余りが屋内で起きているといい、担当者は「旅先や帰省先に危険がないか保護者が『パトロール』してほしい」と訴える。
NITEに報告された製品事故情報では、2023年までの5年間で6歳以下の子どもがけがをするなどした事故は73件あり、うち7割超の54件が屋内で発生。扉の隙間に指を挟んだり、よじ登ろうとして転倒した家具の下敷きになったりなどの外傷が24件で最も多く、窒息で死亡したケースも6件あった。
こうした事故を防ぐには、扉への挟み込みを防止するグッズや、家具を壁や天井に固定する金具、引き出し用ロックなどの活用が有効だという。
死亡事故では、シェードを操作するひもが3歳児の首に引っ掛かったり、転落防止の幼児用ベッドガードとマットレスの隙間に0歳児が挟まったりしていた。ブラインドなどのひもは触れないように高い位置でまとめるほか、製品の対象年齢の確認が大事だとしている。
宿泊施設で7カ月の乳児が電気ポットを倒し、熱湯をかぶってやけどした事例もあった。ポットや電気ケトルは手の届かない場所に置き、電源コードなどを引っ掛けないよう配置も考える必要がある。
NITEの担当者は「子どもは旅先で興奮し、あちこち触るかもしれない。親も普段と違う場所で危険を把握しきれていないので、まず危険がないか『パトロール』をした上で、楽しく安全に過ごしてほしい」と話している。
〔写真説明〕電気ケトルのコードを触ろうとする子ども(製品評価技術基盤機構提供)
〔写真説明〕たんすの下敷きになる子どものイメージ(製品評価技術基盤機構提供)
〔写真説明〕引き出しを簡単に開けられないようにするチャイルドロック(製品評価技術基盤機構提供)
(ニュース提供元:時事通信社)
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