【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止と人質解放を巡る間接交渉で、イスラム組織ハマスは６日、最高指導者ハニヤ氏が仲介役のカタールとエジプトに休戦案を「受け入れる」と伝えたと明らかにした。ＡＦＰ通信によると、ハマス幹部はイスラエルにとり「最後のチャンスだ」と語った。ただ、ハマスが同意したとする案は、当初案と内容が異なっているとされ、イスラエルは「中核的要求を満たしていない」と主張。イスラエル軍は７日、ガザ最南部ラファ東部で限定的な地上戦を実施したと発表した。
　イスラエル軍は「標的を絞った作戦に着手した」と表明。エジプトとガザの境界にあるラファ検問所を掌握した。軍は検問所について、「テロ目的」で利用されていたと主張している。作戦では「テロリスト」２０人を殺害したという。
　イスラエルは休戦交渉も継続しており、同国当局者は作戦に関し、「ハマスに圧力をかけるためだ」と地元メディアに説明した。作戦が大規模なラファ地上侵攻につながるかは不透明だ。　
〔写真説明〕エジプトとパレスチナ自治区ガザの境界にあるラファ検問所のガザ側で作戦に当たるイスラエル軍車両＝７日に同軍が発表（ロイター時事）

（ニュース提供元：時事通信社）