2024/05/04
防災・危機管理ニュース
【トビリシ(ジョージア)時事】日本、中国、韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の財務相・中央銀行総裁会議が3日午後(日本時間同日夜)、ジョージアの首都トビリシで開かれた。大規模自然災害や感染症のパンデミック(世界的大流行)といった危機に対応した新たな融資制度の創設を承認した。当地で同日開幕したアジア開発銀行(ADB)の年次総会に合わせて行われた。
鈴木俊一財務相のほか、日銀からは植田和男総裁に代わり氷見野良三副総裁が出席。鈴木氏は終了後の記者会見で、新融資制度の創設について「大きな成果だと考えている」と意義を強調した。
新制度は、金融危機時などに外貨を融通し合う枠組み「チェンマイ・イニシアチブ」の下に設ける。コロナ禍に際し同枠組みでは十分に対応できなかったことから、昨年議長を務めた日本が外的要因で生じた危機時に迅速に資金を供給する制度の設立を提唱し、議論を進めてきた。
また、共同声明では域内の成長に対する短期的なリスクとして「外的要因からの負の波及による外国為替市場のボラティリティーの高まり」を明記した。
〔写真説明〕日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)の財務相・中央銀行総裁会議で記念撮影に応じる鈴木俊一財務相(前列左から3人目)と日銀の氷見野良三副総裁(同2人目)ら=3日、ジョージア・トビリシ
〔写真説明〕日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)の財務相・中央銀行総裁会議に出席した鈴木俊一財務相(手前左)と日銀の氷見野良三副総裁(同右)=3日、ジョージア・トビリシ
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方