【北京時事】中国外務省によると、習近平国家主席は27日、北京を訪れたオランダのルッテ首相と会談した。習氏は「科学技術に障壁を設けサプライチェーン(供給網)を断てば、分断と対立を招く」と指摘。オランダが日米と足並みをそろえ、中国に対する半導体の輸出規制を強化する動きをけん制した。
 習氏は「中国は欧州を重要なパートナーと見なしている」と述べ、友好を強調。オランダと貿易を促進し、エネルギーや人工知能(AI)分野での協力を拡大する意向を示した。ルッテ氏は、経済や先端技術分野における中国との「デカップリング(分断)」は「オランダ政府の選択肢ではない」と応じたという。 
〔写真説明〕中国の習近平国家主席=5日、北京(AFP時事)
〔写真説明〕オランダのルッテ首相=22日、ブリュッセル(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)