2024/03/23
防災・危機管理ニュース
ロシアの首都モスクワ北西郊外のコンサート会場で22日夜、銃撃事件が発生した。連邦捜査委員会などは23日未明までに、少なくとも60人が死亡、140人以上が負傷したと発表した。ロシア当局は事件を「テロ」と断定。現場から去ったとみられる車2台の捜索を始めた。
過激派組織「イスラム国」(IS)がSNS上で犯行声明を出した。遺体の収容が進み、死者数がさらに増える恐れがある。
襲撃犯は複数で、最大5人との目撃情報がある。会場では2度の爆発とともに火災が発生し、数十台の消防・救急車が急行したほか、治安部隊が派遣された。
在ロシア米大使館は今月上旬、「過激派がモスクワで、コンサートを含む大規模な集会を標的にする差し迫った計画がある」と警戒情報を出した。米メディアは22日、ISの声明が虚偽ではないと確認されたと伝えた。
ロシアの侵攻を受けるウクライナのポドリャク大統領府顧問は、銃撃に「関与していない」と自国メディアに述べた。
現場は展示場内の「クロッカス・シティー・ホール」。事件当時はロックグループ「ピクニック」の公演のため、6000人以上が会場にいた可能性がある。モスクワでは週末の大規模イベントが中止され、空港の警備が強化された。
事態を受け、連邦捜査委のバストルイキン委員長、コロコリツェフ内相が現地入り。ペスコフ大統領報道官によると、プーチン大統領にも報告された。
〔写真説明〕22日、銃撃事件が起きたモスクワ郊外のコンサート会場から立ち上る煙(ロイター時事)
〔写真説明〕22日、モスクワ郊外のコンサート会場で起きた銃撃事件の現場で、消火に当たる消防隊員ら(ロイター時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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