2024/03/13
防災・危機管理ニュース
【燕郊(中国河北省)時事】中国・北京に隣接する河北省の雑居ビルで13日午前8時(日本時間午前9時)前、大きな爆発が起きた。ガス爆発とみられ、中国メディアによると2人が死亡、26人が負傷しビルは倒壊した。近隣住民は「地震のような衝撃」とともに複数の爆発音がしたと話しており、当局が詳しい原因究明を急いでいる。
現場のある河北省三河市燕郊は、北京のベッドタウンとして知られる。爆発は出勤時間帯に発生し、多くの通行人らが巻き込まれたとみられる。地元メディアによると爆発があったビルは4階建てで、1階には飲食店が入居していた。
直後に現場に居合わせた高齢男性は「道路には壊れた自動車があふれ、顔が血だらけのけが人もいた」と振り返り、30代の女性は「恐怖で泣きだす人や、車を乗り捨てて逃げる人を見た」と話した。
現場から100メートル以上離れた集合住宅では、爆発の衝撃で一部の窓ガラスが割れたという。付近では広範囲に立ち入りが規制され、警察が写真撮影などを厳しく制限。爆発の数時間後も、破損した車両を運び出す様子が見られた。
中国では、首都の警戒が極度に高まる全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が11日に閉幕したばかり。中国では近年、ガス漏れなどによる爆発事故が後を絶たず、当局が再発防止に取り組んでいる。
〔写真説明〕13日、爆発現場付近で外壁が損傷した建物=中国・河北省三河市
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- 中国
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/01/07
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/01/05
-
-
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方