2024/02/08
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】国連安保理の対北朝鮮制裁決議の履行状況を調べる専門家パネルが、北朝鮮の関与が疑われるとして2017年以降に発生した58件のサイバー攻撃を調査していることが分かった。ロイター通信が7日、未公開の年次報告書の抜粋を報じた。
調査しているのは暗号資産(仮想通貨)関連企業に対する攻撃で、計約30億ドル(約4500億円)相当が北朝鮮に窃取されたとみられる。制裁下の北朝鮮にとっては近年、サイバー攻撃が核・ミサイル開発の大きな資金源となっている。
報告書は「北朝鮮が制裁破りを継続している」と指摘。新型コロナウイルス流行時に減少した貿易は回復傾向が続いており、中には禁輸対象である外国製ぜいたく品の輸入が含まれていたという。また、外貨獲得を阻止するため、各国には北朝鮮労働者の送還が義務付けられているが、それに違反した状態で「海外のITや飲食、建設業界で働く多くの北朝鮮国籍の人がいる」とも記した。
ロシアとの武器取引については「北朝鮮による兵器供与に関する加盟国からの報告を調べている」と報告した。
安保理は北朝鮮に対し、06年から段階的に制裁を強化してきた。しかし、中国とロシアが北朝鮮を擁護し制裁緩和を主張。北朝鮮がミサイル発射を繰り返し、核開発にまい進する中、17年を最後に安保理として一致した行動を取れていない。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/01/07
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/01/05
-
-
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方