女性のバストと炎上
重要性増すレピュテーションリスクチェックという観点
大杉 春子
コミュニケーション戦略アドバイザー 。民間企業・地方自治体・省庁などのパートナーとして、PR戦略の策定から広報物の制作監修まで幅広い支援を行う。日本でのERC普及を目指し、2020年に日本リスクコミュニケーション協会を設立し、国内外の専門家を束ねる。リスク管理からBCP/BCM、危機管理広報までを網羅した新たなリスクコミュニケーションのスキルを持った『リスクコミュニケーター』の育成を展開。
2022/02/28
組織の生産性を上げるエンタープライズ・リスクコミュニケーション
大杉 春子
コミュニケーション戦略アドバイザー 。民間企業・地方自治体・省庁などのパートナーとして、PR戦略の策定から広報物の制作監修まで幅広い支援を行う。日本でのERC普及を目指し、2020年に日本リスクコミュニケーション協会を設立し、国内外の専門家を束ねる。リスク管理からBCP/BCM、危機管理広報までを網羅した新たなリスクコミュニケーションのスキルを持った『リスクコミュニケーター』の育成を展開。
2月、女性のバストに関係するふたつのプロモーションが、論議を引き起こした。
ひとつ目は、アディダス(adidas)が2月9日に行った新しいスポーツブラシリーズの発表で、25人の女性のバストの写真をTwitterで公開し、「私たちは、あらゆる形や大きさの女性のバストは、サポートと快適さに値すると信じています。新しいシリーズには43のスタイルがあり、誰もが自分にぴったりのものを見つけることができます」とツイートした。
このプロモーションを称賛するユーザーがいる一方で、「ヌードでなくてもスポーツブラや製品を販売することはできる 」などと、ソーシャルメディア上で女性のバストを露出することに反対する声も上がり、賛否両論となった。
さまざまな評価が寄せられる中、アディダスは、「異なる形やサイズの胸を見せることで、バストがいかに多様であるかを示すために、オーダーメイドのサポートが重要であるかを強調する」ための投稿だったとコメントした。この投稿は3万4,000以上の「いいね」と15万以上リツイートされ(2022年2月25日現在)、削除はされず現在も閲覧可能になっている。
もうひとつは、乳がん検診の受診を呼びかけるポスター「ピンクリボンデザイン大賞」の受賞作をめぐって、批判が集まり議論をよんだ。
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