「人とペットの災害対策ガイドライン」を読もう
自分を守り、ペットを守る
一般社団法人 日本防災教育訓練センター 代表理事/
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会 代表理事
サニー カミヤ
サニー カミヤ
元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際緊急援助隊。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。G4S 警備保障会社 セキュリティーコンサルタント、FCR株式会社 鉄道の人的災害対応顧問、株式会社レスキュープラス 上級災害対策指導官。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中。特定非営利活動法人ジャパンハート国際緊急救援事業顧問、特定非営利活動法人ピースウィンズ合同レスキューチームアドバイザー。
サニー カミヤ の記事をもっとみる >
X閉じる
この機能はリスク対策.PRO限定です。
- クリップ記事やフォロー連載は、マイページでチェック!
- あなただけのマイページが作れます。
今年3 月、環境省から「人とペットの災害対策ガイドライン」が発行されました。
■「人とペットの災害対策ガイドライン」(環境省)
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html
一般の飼い主をはじめ、全国で活動されているペット関係ボランティア団体、動物愛護団体などが、過去の避難所運営活動などの災害対応上、問題が指摘されていたペットの同行避難や同伴避難対策について丁寧に答えており、とてもわかりやすくまとめられています。
一通りパンフレットを読ませていただいて感じたことは、世界的にもここまでペットを家族とする方々に寄り添った、具体的なペット愛護施策はなかったのではないかと思うくらい、かゆいところに手が届く内容だと思いました。
特に資料編として、24項目もの具体的な準備書類をワードでダウンロードでき、自治体担当者や避難所運営に関わるかもしれない各関係者が必要に応じて内容を追加・編集できることろまで歩み寄った、具体的な内容だと思います。
避難所運営管理をされる方々にぜひ、一通り、読んでいただき、ペットの同行避難や同伴避難対策について、災害発生時に役立てていただきたいと心から願います。
How to Prepare a Pet for Disaster (出典:Youtube)
この資料を生かして、私たち飼い主も行政に歩み寄り、具体的にどこまで次の災害前にペット防災について具体的に準備ができるのか。行政に依存しない、スムーズな災害対策を普段から行っておくべきだと思いました。
また、ペット防災に関心のないペットの飼い主の方々にも、機会あるごとに「人とペットの災害対策ガイドライン」の活用を、いざという時の心構えとして伝え、飼い主自らが動けるようになる必要があると感じます。
全国では、犬猫あわせて約1844万頭のペットを家族にしている方々がいます。ペットの防災対策は、まず、飼い主が自分の身を守ることで、ペットの身を守り続けることが世界的な災害時のモラルであることや、同時に飼い主の家族のための防災対策にもつながると思います。
■全国犬猫飼育実態調査結果(一般社団法人 ペットフード協会/2017年)
http://www.petfood.or.jp/topics/img/171225.pdf
ぜひ、付箋と4色ペンを準備して、家族で一通り、このパンフレットを読んでいただきたいと思います。きっと、読まない方が税金の無駄遣いになってしまうと感じる方の方が多いのではないでしょうか?
みなさんも、一度、ダウンロードして読まれてみてください。とてもステキな内容です。
それでは、また。
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方