2018/02/01
防災・危機管理ニュース
東京都は31日、都庁で開いた「東京都薬事審議会」で、新たに2019年度から5カ年計画で進める「薬物乱用対策推進計画」に向けた協議を開始した。青少年の覚せい剤・大麻など薬物乱用根絶が狙い。
都内では薬物犯罪により2016年に2225人が検挙されており、近年増加傾向にある。原因としては、インターネットや宅配便などで販売方法が巧妙化・複雑化していることや、青少年を中心に「合法ハーブ」などと称して販売される違法(脱法)ドラッグの乱用が拡大している。また検挙数全体に占める割合が最も多い覚せい剤は、再犯者が6割を超えている現状がある。
東京都は2013年に「指導・取締りの強化」「啓発活動の拡大と充実」「薬物問題を抱える人への支援」の3つの柱の下に、9プラン・24アクションを策定。各関係機関との連携の下、これらの取組を一層推進してきた。
東京都は次期5カ年計画策定に向け、今年度内にも素案検討を開始。19年度秋の薬事審議会までに計画案をまとめ、パブリックコメントを経て同度末までに次期計画を公表する。
■東京都福祉保健局が作成・公開している薬物乱用対策啓発ページはこちら
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/no_drugs/effort/
(了)
リスク対策.com:峰田 慎二
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/10/29
-
-
-
-
-
-
-
-
-
なぜコンプライアンスの方向性はズレてしまったのか?
企業の不正・不祥事が発覚するたび「コンプライアンスが機能していない」といわれますが、コンプライアンス自体が弱まっているわけではなく、むしろ「うっとうしい」「窮屈だ」と、その圧力は強まっているようです。このギャップはなぜなのか。ネットコミュニケーションなどから現代社会の問題を研究する成蹊大学文学部の伊藤昌亮教授とともに考えました。
2024/10/10
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方