(イメージ:写真AC)

新型コロナウイルスの猛威は世界中でいまだ衰えておらず、アメリカやインド、ブラジルでは日々数万人単位の感染者が出ています。ヨーロッパでは第2波と言えるような急激な感染拡大の兆候が現れており、これから冬に向かう北半球ではさらなる感染拡大が心配されています。

各国政府は感染拡大防止と経済停滞阻止の相反する両面での対応を行っていますが、残念ながら全世界レベルでの経済停滞がしばらくは継続していくものと思われます。また「ニューノーマル」と言われる新型コロナウイルス以前とは異なる行動様式が求められることになり、これらの新しい行動様式の一部は新型コロナウイルスが収まった後にも広く定着することでしょう。

新型コロナウイルスのまん延に伴い、企業は生き残りのためにビジネスモデルの変革を余儀なくされています。劇的な環境変化の中で進化できない企業は、氷河期に絶滅した恐竜と同じ末路をたどることになるでしょう。

リスク対応についても同様で、日本企業の保守的な保険担当部署にありがちな前例踏襲型の考え方に基づく業務運営では、大きく変化し、増大するリスクに対応していけません。恐竜の末路をたどらないために、自社にとっての新型コロナウイルスで増大するリスクとその対処法としての保険の活用を検討する必要があります。

新型コロナウイルスにより増大しているリスクは売上蒸発、業績不振などさまざまですが、その中でも保険で対処できるリスク、かつ特に増大している以下の3つのリスクについて触れたいと思います。

サイバーリスク:テレワークやスマートファクトリーの推進によるサイバー攻撃の増加

与信リスク:景気悪化に伴う取引先の倒産による売掛債権の焦げ付き

テロ・治安リスク:地政学リスク増大によるテロ・戦争や社会不安・政府不信による暴動