レーダーを用いて不審なドローンを検知する

日立製作所は6日、重要施設などに上空から接近する不審なドローンを迅速に発見するドローン検知システムを12月より提供開始すると発表した。レーダーを用いて不審なドローンを検知するため、大きな音が発生するイベント会場や他の電子機器の電波が飛び交う場所でも使用できる。目視と比べて広範なエリアを監視・警備することが可能となり、不審なドローンに対して迅速に対応ができる。

不審なドローンの検知手法としては、マイクロフォンによりドローンの飛行音を検知するもの、ドローンと操縦者間の通信電波を検知するものなどがあるが、周囲の雑音の影響を受けてしまう点、他の電子機器が発する電波の影響を受けてしまう点が懸念されていた。レーダーを用いて不審なドローンを検知するため、大きな音が発生するイベント会場や他の電子機器の電波が飛び交う場所でも使用が可能。レーダーの検知情報をもとにカメラを駆動して検知したドローンを追尾し、ドローンの状況を映像でリアルタイムに確認し、対策を検討することができる。

また、レーダーとカメラを含む構成品が小型軽量で持ち運びが容易。ケーブルを接続してレーダー、カメラの設置位置や向きなどの設定を行うだけで利用開始できるため、少人数かつ短時間での設置・運用・撤収が可能となっている。

地図ソフトウェア上で、障害物によるレーダー、カメラの死角の再現や、ドローンの想定航路に対する検知状況をシミュレートする機能により、レーダー、カメラ、警備員の最適配置を支援する。レーダー・カメラを地図ソフトウェアと連携させることで、不審なドローンの侵入経路や検知位置、映像などを地図ソフトウェア上に表示するほか、広範な警備対象エリアを可視化し、警備を支援する。

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http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/10/1006.html

(了)

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