2017/05/30
事例から学ぶ
BCP文書も対策本部組織も不要
BCPは、他社の真似事をしても機能しません。自社の環境に適した独自の方法を構築していくことが大切です。しかし、先進的な組織のBCPの取り組みを、細かく、パーツごとに解剖してみると、参考にできるものはたくさんあります。初動対応計画はどのように見やすく工夫しているのか、BIA(事業影響度分析)はどのように算出しているのか、サプライヤー管理はどのように行っているのか・・・。
リスク対策.com特別レポート「BCP徹底解剖」では、現場に密着した取材により、なかなか見ることのできない現場の細かな工夫、実際に使われているテンプレート類、マニュアル類など、他でも役立ちそうな取り組みの数々をわかりやすく紹介していきます。
BCP文書も対策本部組織も不要
道が無くても、命の「ガス」を届ける/北良(岩手県北上市)
徹底した改善活動を繰り返し、災害対応力を高めている中小企業がある。岩手県北上市を拠点に、家庭用、産業用、医療用の幅広いガスの製造・輸送・販売と設備工事・保守管理までを総合的にサポートする地域密着ガス・サプライヤーの北良株式会社だ。2011年3月11日の東日本大震災では、震度5強の強い揺れに見舞われながらも、発災直後から医療ガスを必要とする患者の安否確認やLPガスの調達に奔走した。その対応過程で課題となったことを、1つずつ改善し、いつまた災害が起きても即座に対応できるよう、独自のBCPを磨き上げている。
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