北朝鮮のミサイル発射が懸念される中、消防庁は11日、ミサイル発射を知らせるスマートフォン向けJアラート配信についての報道発表を行った。「格安スマホ」と呼ばれる仮想移動体通信事業者(MVNO)では受信できない場合があることについて注意を促した。
契約しているキャリアがNTTドコモ、KDDI・沖縄セルラー、ソフトバンク・ワイモバイルの大手であれば問題なく受信が可能。MVNOでも米アップル社のiPhone、もしくは大手が販売したスマホ端末であれば受信できる。例えばドコモ回線を利用しているMVNOであれば、ドコモが販売もしくはSIMフリーのiPhone、それ以外でもドコモが販売した端末なら受信が可能ということになる。
しかしMVNOが販売した端末の場合は受信できない場合がある。消防庁では受信できない場合に備え、「Yahoo!防災速報」といったアプリや地方自治体の登録制メールの利用も促している。
またMVNOのひとつであるインターネットイニシアティブ(IIJ)も11日、エンジニアの公式ブログ「てくろぐ」で、ミサイル発射情報が受信できるMVNO契約のスマホについて紹介。同社によると以前からの懸念材料であり、消防庁発表の反響も大きいことから詳しい内容を掲載したという。
ヤフーは15日、「Yahoo!防災速報」のサイトに「国民保護情報のしくみについて」と題し、ミサイル情報がどうやって同アプリを通じ通知されるかを説明。同社によると以前からミサイル発射情報は受信可能だが、消防庁の発表を受けて改めて詳しく紹介したという。同アプリでミサイル情報を受信するためには「設定」の「国民保護情報」で「プッシュ通知」をオンにすればいいと説明している。
■ニュースリリースはこちら
https://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/05/290511_houdou_1.pdf
■「IIJmioを含む『格安スマホ』(MVNO)でのJアラート(ミサイル発射情報)の受信について」(IIJてくろぐ)
http://techlog.iij.ad.jp/archives/2219
■「国民保護情報のしくみについて」(Yahoo!防災速報)
https://notice.yahoo.co.jp/emg/sokuho/archives/20170414.html
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(了)
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