5、対応計画の策定

社内に感染者が出た際の対応計画の策定については、全項目で「実施しようとしているが、現時点では何もできていない」が多くなっている。これも前回調査とほぼ同じ傾向で、いまだ具体的な計画策定まで至っていないことが考えられる。

6、教育・訓練

教育・訓練については、クロストレーニング、スプリットチーム制(同一業務ができるチームを複数用意しておいて、あるチームで感染者が出たらチームごと入れ替え業務を継続させる方法)、感染症を想定したBCP訓練について聞いたところ、前回調査と同じく、「徹底して実施している」との回答は極めて少なかった。

アンケートの対象は、リスク対策.comのメールマガジン購読者で、組織の総務またはBCPに携わる人とし計414の回答を得た。このうち、個人事業者や、同一組織からの重複回答、組織名が未記入の回答などを除き、385を有効回答として分析した。回答者の所属組織(以下、回答組織)の規模は500人以上が約半数を占め、業種別では製造業が最も多かった。回答組織のBCPの策定状況は「BCPを策定しておらず、策定する予定もない」とした組織が5.7%で、大半がすでにBCPを策定しているとした。