熊本地震の原因となった日奈久断層帯そばの緑川断層帯も指定された(写真は熊本地震で被害を受けた熊本県益城町の様子)

文部科学省は21日、地震調査研究推進本部の第79回調査計画観測部会を開催。主要活断層を新たに16カ所指定した。これにより全国の主要活断層はこれまでの97カ所から113カ所となった。2016年の熊本地震を引き起こした日奈久断層帯近くの緑川断層帯などが選ばれている。

今回の追加は関東、中国、九州での地域評価をふまえてのもの。16カ所を地域別にみると関東が2、中国が8、九州が6。主要活断層に指定されると、文科省の調査事業対象となり、より詳細な調査・研究が行われる。

新たに指定された活断層は下記の通り。
・関東地方
大久保断層(群馬県、栃木県)
身延断層(山梨県、静岡県)
・中国地方
宍道(鹿島)断層(島根県)
鹿野-吉岡断層(鳥取県)
小郡断層(山口県)
弥栄断層(島根県)
長者ヶ原-芳井断層(岡山県、広島県)
地福断層(山口県)
大原湖断層(島根県、山口県)
筒賀断層(広島県)
・九州地方
福智山断層帯(福岡県)
佐賀平野北縁断層帯(佐賀県)
緑川断層帯(熊本県)
甑断層帯・甑区間(鹿児島県)
宇美断層(福岡県)
日向峠-小笠木峠断層帯(福岡県、佐賀県)

(了)