2、消防手信号の標準化について

通常、現場経験が多い隊員は、面体を装着したまま声を発して会話する方法を持っていたり、面体の外部スピーカーを活用したりすることで意思の疎通をしていると思います。しかし、大規模な火災現場などで他隊との合同活動が予想される場合は、消防局内または日本全国共通の標準化された消防手信号を準備し、日頃から使いこなしておくことが必要だと感じます。

生活環境の変化から、消防対象物の構造や機械的なシステムの進歩により、複雑なコミュニケーションが必要な場合が増えたのではないかと思い、海外の事情を探してみたところ、手信号の他に光や電子音、デジタル表示機能 & BlueTooth付きにより会話できる面体などもありますが、やはり、シンプルな手信号の方が使いやすいようです。

 
 

 

(上記3枚出典:DESIGNER Sara Jo Kinslow MEDIA Consumer Product)
BlueTooth付きの面体。BlueToothの届く近い範囲であれば、音声やデータ映像でのコミュニケーション、環境温度や一酸化炭素濃度、残圧の把握などが可能。