写真を拡大 「FAZER R G2」

ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市)は11日、無人航空機(通称ドローン)の産業用ハイエンドモデルとなる自動航行型無人ヘリコプター「FAZER R G2(フェーザー・アール ジーツー)」を開発したと発表した。2017年4月から計測・観測・監視・撮影・運搬等の産業用途向けに機体のレンタル、業務受託を開始する。

同社従来機と比較して、許容積載量は10kgから35kgへ、運用高度は1000mから2800mとなり、これまで運用出来なかった標高の高い火山(浅間山、十勝岳、草津白根山、阿蘇山など)の観測にも対応できる。衛星通信を可能とする受信機の搭載により航続距離は3kmから90km(燃料12L)、航続時間は100分まで拡大した。サイズは、全長3665㎜×全幅734㎜×全高1226㎜。総装備重量は81kg。

「空の産業革命」とも言われるドローンは、近年、新たな産業・サービスの創出などに期待され、各国で無人航空機に関する制度設計が進んでいる。この製品は、「小型無人機の利活用と技術開発のロードマップ」の飛行レベル3:目視外無人地帯自動飛行*1に相当する。

*1 「小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会」による「小型無人機の利活用と技術開発のロードマップ」ではドローンの飛行レベルをレベル1:目視内操縦飛行、レベル2:目視内自動飛行、レベル3:目視外無人地帯自動飛行、レベル4:目視外有人地帯自動飛行と定めている。

(了)