津波で浸水した大槌町役場(2012年1月19日筆者撮影)
 

皆さまこんにちは。第一回をお読みいただき、ありがとうございました。これから数回にわたり、東日本大震災の被災自治体の事例を基に、「キャピタル×システム」概念がどのように過去の教訓を一般化することができるのか、書いていきたいと思います。

「キャピタル×システム」を簡単に復習しますと、この連載では、①自然資本、②経済資本、③人間資本、④組織資本、⑤社会関係資本、⑥シンボル資本の6つの資本をキャピタルと言うと説明しました。そしてシステムは、ある目的を達成するために一定のルールに基づいて作られているさまざまな要素の集合体ということでした。交通システム、教育システム、会計システムなど、例を挙げればきりがありません。もう忘れてしまったという人は前号をお読みいただければ幸いです。

第1回:大規模災害対応のための「キャピタル概念」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/15572

キャピタルの種類と定義*