【バンコク時事】ミャンマー中部を震源とする地震で、発生から1週間を迎えた4日も倒壊した家屋などで行方不明者の捜索が続いた。日中は気温が40度近くになる酷暑の中、がれきの中に数百人が取り残されているとみられ、救助隊は発見に向け作業を行っている。
 国軍は4日、3301人が死亡、4792人が負傷し、221人が行方不明と発表。ただ、抵抗勢力との内戦の影響で実態の把握が困難な地域もあるとみられ、独立系メディアは2日時点で700人以上が不明と伝えた。日本人1人とも連絡が取れていない。
 震源に近いザガイン地域の市街地に入った時事通信の通信員によると、現地の消防隊員は3日、マレーシアの援助隊と連携して倒壊した高校を捜索。消防隊員は「これまでに4人の遺体を見つけたが、さらに6人の遺体を運び出す必要がある」と語った。別の建物を重機で解体する消防隊もいた。
 国軍と抵抗勢力は2日までに一時停戦を発表した。しかし、ミャンマーの人権状況に関する国連の専門家は4日、X(旧ツイッター)に「攻撃が再開されたという報告がある。国連安保理の開催を強く求める」と投稿した。
 国軍トップのミンアウンフライン総司令官は4日、隣国タイで開催されたベンガル湾地域の経済協力枠組み「BIMSTEC」首脳会議に出席。同会議は、被災したミャンマーの支援に関する共同声明を採択した。東南アジア諸国連合(ASEAN)から排除されている同氏の国際会議参加は異例で、抵抗勢力は「軍事政権の正統性を認めることになる」と批判した。
 地震の影響で建築中の高層ビルが崩落し、15人が死亡、70人以上が不明となっているタイの首都バンコクの現場でも4日、捜索が続いた。タイ当局は「がれきの撤去には約1~2カ月かかる」としている。 
〔写真説明〕地震で倒壊した建物の前に立つ救助隊員ら=3日、ミャンマー中部ザガイン地域

(ニュース提供元:時事通信社)