【ニューデリー時事】パキスタン南西部バルチスタン州で11日、旅客列車が武装集団に襲われた事件で、同国軍筋は人質となっていた乗客ら104人が解放されたと明らかにした。治安部隊がこれまでに襲撃犯16人を殺害。掃討作戦を展開している。
 列車には当時400人超の乗客がいたとみられ、まだ多くが人質に取られている可能性がある。武装集団は線路を爆破した上で列車に発砲。山間部のトンネル内に停止させた。襲撃により、列車の運転士や乗っていた軍人らが死傷したとの情報もある。
 バルチスタン州の分離独立を掲げる過激派「バルチ解放軍(BLA)」が犯行声明を出した。BLAは人質と、政府側に拘束されているバルチ人政治犯との交換を要求している。 
〔写真説明〕11日、パキスタン南西部バルチスタン州の駅で、武装集団に襲われた列車から乗客を避難させる兵士(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)