【シドニー時事】オーストラリア東部ブリスベンの近海で7日、サイクロン「アルフレッド」が発達し、広い範囲で暴風や大雨となった。8万戸以上が停電し、洪水の恐れがある地域では数千人に避難勧告が出された。8日早朝に上陸が予想され、防災当局は警戒を強めている。
 サイクロンが直撃しそうなのはブリスベンや観光地のゴールドコーストを含む一帯で、上陸すれば1974年以来となる。アルバニージー首相は公共放送ABCの番組で「今、集中すべきなのは政治ではなく、国民の求めに応えることだ」と防災に万全を期す考えを強調。5月に任期満了となる下院の次期総選挙について、4月前半の早期実施を否定した。 
〔写真説明〕7日、オーストラリア東部ゴールドコーストで、サイクロン「アルフレッド」接近に伴う暴風により倒れた樹木(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)