国土交通省は3日、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて、全国の下水道管の一斉調査を行う方針を明らかにした。梅雨などの影響で増水する出水期前に着手したい考えで、具体的な調査箇所をそれまでに決定する。
 同日開いた事故の再発防止策を議論する有識者委員会の会合で明らかにした。調査は、ドローンや超音波などを用いて実施。陥没につながる異常がないか詳細に調べる。
 調査箇所は(1)構造が古く劣化が進んでいる(2)周辺地盤が弱く陥没が広がりやすい(3)利用人口が多いなど社会的影響が大きい―といった条件に照らし絞り込む方針だ。 
〔写真説明〕埼玉県八潮市の道路陥没現場=2月5日(草加八潮消防局提供)

(ニュース提供元:時事通信社)