農林水産省は26日、コメの取引関係者による意見交換会を開いた。昨年夏に店頭で品薄となった「令和の米騒動」以降、調達競争が激しさを増して価格が高騰しており、2025年産米についても「市場環境を引き継ぎ、買い入れ競争が激化するのではないか」などと懸念の声が上がった。
 意見交換は年4回、定期的に開かれている。農水省は大手集荷業者への政府備蓄米放出を決めているが、1年以内の買い戻しを条件としていることから、出席した卸売業者からは「市場に影響を与えそうだ。弾力的に対応しないと25年産米の需給も逼迫(ひっぱく)するのではないか」との指摘が出た。 
〔写真説明〕東京都内のスーパーに並ぶコメ=7日(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)