江藤拓農林水産相は21日の閣議後記者会見で、2024年産米の今年1月の相対取引価格が過去最高となったことについて、流通に「まさに目詰まりが起こっていることの証左だ」と述べた。同省は価格高騰の背景にコメの流通の滞りがあるとして、政府備蓄米21万トンの放出を決め、3月中旬の引き渡しに向け入札準備などを進めている。
 相対取引価格は集荷業者と卸売業者との間の取引価格で、農水省が毎月とりまとめて公表している。1月は玄米60キロ当たりの全銘柄平均で2万5927円と、前年同月と比べ69%上昇した。江藤氏は備蓄米放出により「(目詰まりは)解消されていく」と説明する一方、具体的な価格の見通しについては言及を避けた。 

(ニュース提供元:時事通信社)