政府は20日、デジタル行財政改革会議(議長・石破茂首相)を首相官邸で開いた。上下水道など公共インフラの老朽化に備えるため、デジタル・トランスフォーメーション(DX)導入の推進を確認。埼玉県八潮市の道路陥没事故は、下水道管の破損が原因とみられ、対応が急務となっている。
 首相は、全国の上下水道システムのDXについて「自治体による運営を持続可能なものにするよう、急務として取り組んでいただきたい」と指示。導入時期を従来の今後5年程度から今後3年程度に前倒しする意向を示した。
 DX技術を巡っては、人工衛星や人工知能(AI)を活用して温度や地質などのデータを収集・解析し、漏水区域を推定。ドローンで水道管内の点検探査を実施し、修繕部分の早期発見につなげる方針だ。 
〔写真説明〕デジタル行財政改革会議で発言する石破茂首相=20日午後、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)