環境
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脱炭素連合からの離脱相次ぐ=気候対策曲がり角―米金融大手
【ニューヨーク時事】ゴールドマン・サックスなど米金融大手が脱炭素社会実現に向けた連合体から相次いで離脱している。共和党のトランプ次期政権の発足を控え、ESG(環境・社会・企業統治)投資に批判的な同党を刺激したくないとの思惑があるとされる。
2025/01/03
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24年は「最も暑い年」=気温上昇続く見通し―世界気象機関
【ベルリン時事】世界気象機関(WMO)は30日、2024年は観測史上最も気温が高い年になると発表した。温室効果ガスの濃度が高まっており、「この先さらに熱が閉じ込められる」と指摘。25年以降も気温が上昇しやすい状態にあると説明した。 WMOのサウロ事務局長は「わずかな気温上昇でも気象はより極端になる。
2024/12/30
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太陽光パネル、迫る大量廃棄=リサイクル制度創設へ法整備―政府
東京電力福島第1原発事故の後、全国で急速に普及した太陽光パネルがこの先、一斉に耐用年数を迎える。その廃棄量は2040年代前半に最大で年間約50万トンに達する見込みで、このままでは産業廃棄物処理場の受け入れに支障が生じかねない。
2024/12/29
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温室ガス新目標を了承=「35年度60%減」―政府本部
政府は27日、地球温暖化対策推進本部(本部長・石破茂首相)の会合を首相官邸で開いた。温室効果ガスの新たな削減目標を盛り込んだ次期地球温暖化対策計画案を了承。2013年度比で35年度に60%、40年度に73%の削減を目指す。意見公募などを経て、閣議決定する。
2024/12/27
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「脱炭素電源」周辺に産業集積=GXで国家戦略案―政府
政府は26日、脱炭素社会の構築に向けた施策を検討する「グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」を首相官邸で開いた。太陽光といった再生可能エネルギーや原発など、「脱炭素電源」が豊富な地域に成長産業の集積を進める方針を盛り込んだ国家戦略「GX2040ビジョン」の案をまとめた。
2024/12/26
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再エネ比率、目標未達も=技術革新停滞で、40年度計画案―経産省
経済産業省は25日、再生可能エネルギーの普及が停滞するシナリオを盛り込んだ次期エネルギー基本計画案を公表した。技術革新が進まないと、2040年度電源構成で再エネ比率は目標の4~5割程度を下回る。
2024/12/25
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日本と世界の気温、過去最高に=2年連続、11月までの速報値―海面水温も・気象庁
気象庁は25日、2024年の日本と世界の年間平均気温と、日本近海の年間平均海面水温が、11月までの速報値でいずれも統計開始以来の最高だったと発表した。これまで最高だった昨年を大きく上回り、2年連続で記録を更新した。
2024/12/25
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温室ガス「35年度60%減」=新目標、審議会が了承―政府
政府は24日、中央環境審議会(環境相の諮問機関)と産業構造審議会(経済産業相の諮問機関)の合同会合で、2035年度の温室効果ガス排出量を13年度比で60%削減する新目標を盛り込んだ次期地球温暖化対策計画案を提示し、了承された。意見公募などを経て、来年2月までの閣議決定を目指す。
2024/12/24
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PFAS濃度、44カ所で超過=初の「専用水道」調査―環境・国交両省
環境省と国土交通省は24日、発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)について、社宅や療養所などで自家用供給される「専用水道」の初の調査結果を公表した。2020年4月からの約4年半に44カ所で国の暫定目標値を超過しており、うち6カ所は国が設置した自衛隊基地などだった。
2024/12/24
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PFAS、検査義務付け方針=水道水の安全対策強化へ―環境省
環境省は24日、発がん性が疑われる有機フッ素化合物「PFAS」について、水道法に基づき事業者に定期的な水質検査を義務付ける「水質基準項目」の対象にする方針を固めた。同日の専門家会議に同省案を提示した。水道水の検査を厳格化し、安全対策を強化する。
2024/12/24
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再エネ近隣で産業集積=コスト削減や地域活性化―GX長期戦略案
脱炭素化と経済成長の両立を図る「グリーントランスフォーメーション(GX)」の推進に向けた2040年までの長期戦略「GX2040ビジョン」の原案が23日、明らかになった。再生可能エネルギーなど「脱炭素電源」近隣での産業集積を目指し、企業誘致策を検討する方針を盛り込んだ。
2024/12/24
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第2回 社会課題のビジネス化に伴うリスクへの対応
国連の持続可能な開発目標(SDGs)がグローバルの共通課題になった。現在、地球規模の社会・環境問題への対応は、社会のあらゆる主体にとって喫緊の課題となっている。この間、企業の社会的責任の考え方も大きく変化している。環境保全を含む社会課題の解決への事業活動を通じた貢献に真剣に取り組んでゆくことが社会の市民としての企業責任と考えられている。このような社会課題のビジネス化への取り組みは、企業に新たなビジネス機会を創り持続的成長戦略にもつながっていくことが期待される。
2024/12/23
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日鉄、世界初のCO2削減40%超=高炉水素還元で
日本製鉄は20日、高炉で鉄鉱石の代わりに水素を使って製鉄する「高炉水素還元」で、CO2の削減量40%超を達成したと発表した。同社によると世界で初めてで、実測値で43%を記録したという。実験は、東日本製鉄所君津地区に設置した水素還元試験炉を使用し、11月から12月にかけて実施した。 。
2024/12/20
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PFAS、横田基地立ち入り調査=流出疑いで防衛省・東京都
健康被害が疑われる有機フッ素化合物「PFAS」が米軍横田基地(東京都福生市など)から流出した可能性がある問題で、防衛省や東京都などは20日午前、同基地への立ち入り調査を実施した。流出があったとされる消火訓練エリア周辺を視察し、米側から説明を受けるという。
2024/12/20
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豊富な衣食は維持できるのか?
2030年の最悪シナリオで今回取り上げるのは、生活に密着して最も身近な小売業だ。消費者は何を我慢することになるのか。事業者は販売形態の転換が必要になるかもしれない。
2024/12/20
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対象企業にCO2削減目標=排出量取引で―政府
政府は19日、2026年度に開始する二酸化炭素(CO2)の排出量取引制度で、対象企業にCO2排出削減目標の策定などを義務付ける論点整理案を有識者会議に示した。企業が提出した目標を政府が公表して投資家など外部からチェックできる仕組みにし、企業の脱炭素投資を促す。
2024/12/19
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「60%案」議論を継続=温室ガス削減の35年度目標―政府
政府は19日、中央環境審議会(環境相の諮問機関)と産業構造審議会(経済産業相の諮問機関)の合同会合を開いた。先月25日の会合で、2035年度の温室効果ガスの排出量を13年度比で60%削減する目標案を提示したが、この日示した次期地球温暖化対策計画案には具体的な削減目標は記載せず、議論を継続するとした。
2024/12/19
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危機管理白書2025年版
A4サイズ、100ページ(本文96ページ)、カラー12月17日からECサイト「BASE(ベイス)」より発売。※2024年12月23日から順次発送いたします(12月28日~2025年1月6日は年末年始休業となります)。
2024/12/17
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太陽光パネル、処理業者を認定=リサイクルへ取りまとめ案
経済産業省と環境省は16日、今後大量廃棄が予想される使用済み太陽光パネルのリサイクルに向け、国が中間処理業者を認定することなどを盛り込んだ取りまとめ案を示した。リサイクル費用はパネルの製造業者や輸入業者が負担する。政府は来年の通常国会に関連法案を提出する方針。 。
2024/12/16
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食品ロス、事業系6割減=政府が新たな30年度目標
農林水産省と環境省は16日、食品メーカーや小売り、外食などから出る「事業系」の食品ロスを2030年度までに00年度から6割減らす目標を示した。達成に向け、賞味期限まで一定以上の期間がないと納品させない取引慣行の見直しや、早期発注を事業者の努力義務にする。
2024/12/16
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反グローバリズムの台頭による混沌
ルールが本来の目的を逸脱し独り歩きをすることのリスクを考えてきました。その最大の事案は、いわゆるグローバルルールでしょう。たとえ自国に不利でも逸脱すれば国際社会の圧力を受ける。ただ、昨今は自国益最優先の動きが広がり、その象徴的存在のトランプ氏が米大統領選で再選、これまでのグローバルルールを見直す必要が出てきています。
2024/12/16
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中国EV企業「極越」破綻か=バイドゥ出資、値下げ競争影響
【北京時事】中国IT大手の百度(バイドゥ)と自動車大手の吉利(ジーリー)は13日、共同出資する電気自動車(EV)メーカー「極越(ジーユエ)」の経営が悪化していると明らかにした。ほぼ全ての従業員を解雇する構えで、事実上、経営破綻したもようだ。 中国では近年、EVメーカーが激しい値下げ競争を展開。
2024/12/13
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直撃するの食料生産だけではない気候変動のダメージ
これまでの連載で確認してきたのは、2030年の最悪シナリオでの農業、畜産業、漁業、林業の被害は取り返しのつかないものだった。今回は、食品製造・加工業界を取り上げる。果たしてその影響はーー。
2024/12/13
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第13回 クレジット償却の方法とどんぐり事業事務局への申請方法
カーボンフットプリント(CFP)オフセット制度は、CFP (Carbon Footprint of Products)を算定した事業者が、別途取得した同量のクレジットによりカーボン・オフセットを行ったことを事務局が認証し、製品等に認証マーク「どんぐりん」を使用する事業を実施することであります。この手続きの手順のなかで、クレジット償却(無効化)があります。すなわち、「無効化」とは、登録簿などの各クレジット制度が運営するシステム上で、当該クレジットを無効化口座に移転し、それ以降移転できない状態にすることであります。第11回と第12回に引き続き、クレジット償却(無効化)の方法とどんぐり事業事務局への申請方法について解説いたします。
2024/12/12
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「原発依存度を低減」、削除検討=エネルギー基本計画―政府
政府が年内にも素案を示す次期エネルギー基本計画で、東京電力福島第1原発事故後に明記してきた「可能な限り原発依存度を低減する」との文言の削除を検討していることが11日、分かった。脱炭素社会の実現と経済成長の両立のため、原発の「最大限活用」にかじを切った政府の方針を踏まえる。
2024/12/11