2024/12/26
防災・危機管理ニュース
政府は26日、脱炭素社会の構築に向けた施策を検討する「グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」を首相官邸で開いた。太陽光といった再生可能エネルギーや原発など、「脱炭素電源」が豊富な地域に成長産業の集積を進める方針を盛り込んだ国家戦略「GX2040ビジョン」の案をまとめた。企業に脱炭素電源の利用を促す支援措置を今後検討し、国内の脱炭素と経済成長の実現につなげる。
会議に出席した石破茂首相は「ビジョンを基に官民でGXを加速させるための投資を拡大させていきたい」と述べた。
ビジョン案は2023年7月に策定した国の脱炭素戦略「GX推進戦略」を改定したもので、40年に目指す産業構造や企業立地などの政策に関する方向性を明記。意見を公募した上で年度内の閣議決定を目指す。
新たな産業用地と脱炭素電源の整備を進め、企業の投資を呼び込む。支援対象は人工知能(AI)などのデジタル技術を活用する企業で、海外勢も含める。支援内容は、電気料金の軽減や設備投資補助などを念頭に今後具体策を検討する。
〔写真説明〕GX実行会議に臨む石破茂首相(左から2人目)=26日午後、首相官邸
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- GX
- GX20240ビジョン
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方