2014/12/05
防災・危機管理ニュース
富山県富山市は12月4日、アメリカ最大の慈善事業団体、ロックフェラー財団が公募する「100のレジリエント・シティ」に日本で初めて選出されたと発表した。
ロックフェラー財団は、2013年の設立100周年を記念し、災害や混乱などに耐え、可能な限り早急に回復し、より強靭になることを目指す都市として「100のレジリエント・シティによるチャレンジ」事業を創設。13年から3カ年で世界の100都市をレジリエント・シティとして選定し、支援する。13年はニューヨークやローマ、バンコクなど32都市が選定され、今年はロンドン、パリなど35都市が選定を受けた。
富山市は昨年12月、フランスのマルセイユで開催された「第5回首長と閣僚によるOECD円卓会議」に市長が出席した際に、同席したロックフェラー財団幹部から直接応募の打診を受け、レジリエンス施策に関する同市の実情説明や提案を行っていたという。
今後は、ロックフェラー財団から総合的なレジリエンス戦略構築のための支援や、戦略を実行するためのプラットフォームが紹介されるほか、レジリエント・シティ間のネットワークを活用できるという。
同市は認定を受け、「今後、同財団から詳細説明を聞いたうえで、レジリエンスを統括する体制づくりや、レジリエンンス計画策定の検討を進めていく」としている。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
新任担当者でもすぐに対応できる「アクション・カード」の作り方
4月は人事異動が多く、新たにBCPや防災を担当する人が増える時期である。いざというときの初動を、新任担当者であっても、少しでも早く、そして正確に進められるようにするために、有効なツールとして注目されているのが「アクション・カード」だ。アクション・カードは、災害や緊急事態が発生した際に「誰が・何を・どの順番で行うか」を一覧化した小さなカード形式のツールで、近年では医療機関や行政、企業など幅広い組織で採用されている。
2025/04/12
-
-
-
防災教育を劇的に変える5つのポイント教え方には法則がある!
緊急時に的確な判断と行動を可能にするため、不可欠なのが教育と研修だ。リスクマネジメントやBCMに関連する基本的な知識やスキル習得のために、一般的な授業形式からグループ討議、シミュレーション訓練など多種多様な方法が導入されている。しかし、本当に効果的な「学び」はどのように組み立てるべきなのか。教育工学を専門とする東北学院大学教授の稲垣忠氏に聞いた。
2025/04/10
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/04/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方