JR九州は23日、子会社のJR九州高速船(福岡市)が手掛ける船舶事業から撤退すると発表した。博多港と韓国・釜山港を結ぶ高速船「クイーンビートル」で浸水隠しが発覚し、安全管理体制などについて検討してきたが、対策を施しても船体が毀損(きそん)するリスクは払拭できず、安全が担保できないと判断した。
 JR九州高速船は捜査への対応などが全て完了した後解散する。従業員は本社やグループ会社で受け入れる方針。JR九州の古宮洋二社長は福岡市内で記者会見し、「運航再開を期待していた皆さまにおわびする」と謝罪した。 
〔写真説明〕JR九州本社の銘板=福岡市博多区

(ニュース提供元:時事通信社)