【シドニー時事】南太平洋の島国バヌアツで１７日午後０時５０分（日本時間同日午前１０時５０分）ごろ、マグニチュード（Ｍ）７．３の地震が起きた。首都ポートビラで建物が倒壊し、港の近くで地滑りも発生。警察は少なくとも１人の死亡を確認し、多数の負傷者が病院に搬送された。ＡＦＰ通信などによると、複数の遺体の目撃情報があり、人的被害は拡大する可能性がある。
　米地質調査所（ＵＳＧＳ）によると、震源はポートビラ西方の沖合約３０キロで、深さは５７キロ。高さ１メートルの津波警報が一時出された。ポートビラでは、米国やフランスの大使館が入居するビルの１階部分がつぶれたほか、自動車が倒壊した建物の下敷きになるなどの被害が出ている。複数の橋が崩落して交通網が寸断され、通信回線も不通となった。余震も約１０回続いた。　
〔写真説明〕１７日、バヌアツの首都ポートビラで、地震により倒壊した建物（ＡＦＰ時事）

（ニュース提供元：時事通信社）