政府は8日、自衛官の処遇改善に関する関係閣僚会議(議長・石破茂首相)の第2回会合を首相官邸で開いた。多くの隊員が一般の官公庁より早く定年を迎える事情を踏まえ、再就職支援を強化することを確認。給与体系の見直し、生活環境の充実と併せて年内に策定する基本方針に盛り込むとし、議論の加速を申し合わせた。
 首相は関連施策を2025年度予算案に反映させると説明。その上で「どれほどの成果が上がったか、きちんと検証しなければならない」と述べ、引き続き議論していく意向を示した。
 閣僚会議では再就職支援に関し、技能や経験を勘案して国家資格や民間資格の取得手続きを簡素化する案が提起された。再就職に当たって危機管理などの知見を生かせるよう、各種業界や地方自治体と連携していくことでおおむね一致した。 
〔写真説明〕自衛官の処遇改善に向けた関係閣僚会議で発言する石破茂首相(手前)=8日、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)