【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は7日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%引き下げることを決めた。利下げは2会合連続。インフレが落ち着く中、金融緩和を継続し、底堅い景気や雇用の維持を目指す。トランプ次期大統領は財政拡大などインフレ再燃につながりかねない政策を掲げているが、FRBは当面、静観する構えだ。
 新たな政策金利は年4.50~4.75%。利下げ幅は前回の0.5%から通常の0.25%へ縮小した。決定は全会一致。
 FRBは声明で「追加的な金利調整の検討で指標などを注意深く精査する」と指摘。パウエル議長は記者会見で、景気を押し上げも冷ましもしない中立的な水準へ金利を「時間とともに下げる」方針を示した。ただ、次回12月会合で追加利下げを行うかについては「何の決定もしていない」と述べるにとどめた。 
〔写真説明〕記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=7日、ワシントン

(ニュース提供元:時事通信社)