2024/10/08
防災・危機管理ニュース
総務省が8日発表した8月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は29万7487円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.9%減少した。マイナスは2カ月ぶり。台風の影響で自動車購入が減少したほか、巨大地震注意を呼び掛ける南海トラフ地震臨時情報が出され、旅行を控える動きが広がった。
自動車購入は73.3%の大幅減。台風の影響で臨時休業した自動車販売店が多く、客足が鈍った。国内パック旅行費は30.1%減。南海トラフ地震臨時情報が初めて出されたことが響いた。外国パック旅行費も69.8%減った。
光熱・水道は2.4%減。政府の負担軽減策がいったん終了した電気・ガス代を節約する動きが出た。
一方、食料が2.6%増と2カ月ぶりのプラス。このうち米は34.5%増と、比較可能な2001年1月以降で最大の伸びとなった。米不足への懸念から価格が上昇する中、地震や台風に備えた買いだめの動きも影響した。他にも災害への備蓄とみられる品目では、カップ麺が18.1%、トイレットペーパーが17.2%それぞれ増加した。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
- 企業倒産5000件超、11年ぶり高水準=物価・人件費が重し―今年度上期
- 8月消費支出、1.9%減=台風や巨大地震情報が影響―総務省
- レバノン、人口の2割超が避難民に=内戦下のシリア目指す人も
- 米菓メーカーの倒産増加=コメの価格高騰が影響―帝国データ
- 損保3社、顧客情報流出か=東京海上日動は7万件超
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/10/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/10/05
-
-
-
-
-
ERMにおける実行性の強化
企業は、リスクに対する組織の適切な行動を管理するためにオペレーショナルリスクとコンダクトリスクといったリスクカテゴリーを設定し管理を実施していることが多い。オペレーショナルリスク管理は、過去の操業上の失敗事例を分析して同種の事例の再発を予防するための管理である。換言すれば、過去・現在の状況を踏まえ、それを将来に延長して対応するフォワードルッキングなアプローチの一種といえる。他方、コンダクトリスク管理は、将来の環境が必ずしも過去と同様ではないことも踏まえ、組織行動の特徴を理解した上で、組織行動を律する根底の部分(組織文化と表現することもある)を意識して、不測の事態を招かないための制御を行う活動といえる。
2024/09/25
-
-
海外工場の労働環境を把握 課題を明らかに
「ミキハウス」のブランドでベビー服や子供服、靴、玩具などの販売を世界中に展開する三起商行が、委託先のミャンマー工場の人権侵害を指摘されたのは2016年11月だった。同社は第三者機関を設立して調査。結果をもとに工場に改善を依頼し、実行された。その後、各種方針や規範を策定し、2019年には人権デュー・デリジェンスの取り組みを開始。責任あるサプライチェーンの構築に力を注いでいる。
2024/09/25
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方