今年上半期(1~6月)の出生数は、前年同期比5.7%減の35万74人だったことが30日、厚生労働省の人口動態統計(速報)で分かった。上半期として過去最少で、3年連続で40万人を下回った。減少率は前年の3.6%減よりも大きくなっており、少子化の進む現状が浮き彫りになった。

 下半期も同様のペースで推移すると、1年間の出生数が初めて70万人を割る可能性もある。

 上半期の出生数は前年同期比で2万978人減少した。婚姻数は同0.9%増の24万8513組で、2年ぶりに増加に転じた。死亡数は同1.8%増の81万1819人。一方、死亡数から出生数を引いた自然減は46万1745人だった。 

 出生数は2022年に初めて80万人を割り込んだ。今年6月に公表された23年の出生数は72万7277人で8年連続の減少となり、過去最少を更新した。1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示す合計特殊出生率も1.20で、過去最低だった。

 速報には国内在住の外国人や海外にいる日本人も含まれる。今後公表される確定数は、日本に住む日本人だけが対象のため、速報よりさらに少なくなる可能性がある。(了)

(ニュース提供:時事通信 2024/08/30-19:37)

(ニュース提供元:時事通信社)