2024/08/05
防災・危機管理ニュース
【ロンドン時事】英各地で3日から4日にかけ、不法移民の排斥を訴える極右による暴動が相次いだ。放火や投石のほか商店略奪などが発生し、140人以上が身柄を拘束された。スターマー首相は4日、緊急演説し「これは抗議行動ではなく、組織的な暴動だ」と厳しく非難した。
暴動のきっかけは、7月29日に英西部サウスポートで起きた17歳の少年による殺傷事件。ダンス教室に来ていた子供たちが、突然入ってきた少年に刃物で襲われ、少女3人が死亡した。
英メディアによると、少年はルワンダ人の両親の下、英国で生まれた。だが、SNS上で「船で昨年、英国に来た難民」「イスラム過激派によるテロ攻撃」などの偽情報が拡散したことも一因となり、極右による暴動に発展した。
暴動は事件現場に近いリバプールのほか、中部マンチェスターなど各地で発生。中部ロザラムでは難民が収容されているホテルを反移民を叫ぶ集団が襲撃し、窓やドアを破壊したり放火したりした。
スターマー氏は、暴動の参加者には厳正に対処すると強調。内務省はモスク(イスラム礼拝所)の警備強化を決めた。
〔写真説明〕3日、英西部リバプールに展開する警官隊(右)(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方