感染が拡大していた昨年12月時点、企業はどの程度課題を感じていたか(写真:写真AC)

オミクロンの台頭によって再び感染が拡大、現在は高止まりしている新型コロナウイルス。リスク対策.com が昨年末に行った調査によると「第5波を大きく上回る感染拡大が起きた場合、どの程度、自社の対応に課題が生じると思うか」との問いに対し、とても課題が出る、ある程度の課題は出ると回答した組織が全体の67.6%に上った[グラフ1]。

一方で、あまり課題は出ない、全く課題は出ないと回答した組織も16.4%あった。この差について分析したところ、BCP の内容や危機管理担当者の能力、職場環境・企業風土、BCP やリスクマネジメントのPDCA活動などが影響している可能性があることが分かった。

調査は2021年12月6日~ 20日にインターネット上で実施し、244の有効回答を得た。各質問項目の集計結果は前回の記事で紹介した通り。回答企業の規模は従業員1001人~ 5000人が25%で最多だったが、幅広い規模の企業から回答を得ることができた。業種は製造業が35%で突出して高く、地域別には東京に本社がある企業が5 割強を占めた。