GDPR適用後のKiiサービスイメージ(画像提供:Kii社)

モバイルアプリやIoT機器の開発者向けにバックエンドを担うクラウドサービスを提供するKiiは9日、25日から適用開始となる「EUの一般データ保護規則」(GDPR)に対応したと発表した。アプリやIoT機器が個人情報を取得する機能を持つ場合、EU域内でサービス提供する際は同規則の規制がかかる。同社はモバイルアプリやIoT機器の開発者向けにバックエンドサービスを担う企業として、既存顧客企業とGDPR規則に準拠した新たな契約を結ぶとともに、新たな顧客企業にもサービスを訴求していく。

「GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)」とは、日本でいう個人情報保護法に相当するEUレベルのデータ保護法。1995年から現在まで適用されている「EUデータ保護指令」に代わり25日に施行される。EUデータ保護指令と比べて、現在の個人データやプライバシーの保護に関して厳格に規定されており、EU住民の個人情報を扱うEU域外の企業にも規制が適用される。

Kiiはこれまでヘルスケア分野のIoT家電やIoT遠隔管理機能が求められる産業用設備の開発者向けにデータ保管・ユーザ情報管理などバックエンド業務をクラウド上で担うサービスを提供してきた。25日以降は新たに顧客企業と「データ処理者」として新たに契約を結び、処理の安全性確保、運用記録の保存、所有者の要望に応じて個人データを完全削除など、GDPRの規則に従ったデータ処理を行う。

同社ではGDPR適用により社内体制が大きく変わることはなく、サービス利用料の変更はないという。


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https://jp.kii.com/news/company/news/kii_gdpr.html

(了)

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リスク対策.com:峰田 慎二