2021/06/12
ニュープロダクツ
大型構造物の維持管理業務コンサルティングを手がけるTTESは、1台で様々な場所の傾きを測定できるポータブル傾斜計「tiltoru(チルトル)」のレンタルサービスを展開する。インフラや工場などの施設管理者が、日々の巡回点検のなかで気になる箇所の経時変化を把握できるように開発したもの。
災害前に「tiltoru」を建築物の気になる箇所に設置して傾きを計測しておくことで、有事後の安全判断に役立つ情報が得られる。災害後の混乱時でも簡易に設置でき、経時変化が捉えられる。計測後のデータは、位置情報とともにQRコード化され、専用アプリをインストールしたスマホ経由でクラウドにアップロードされる。クラウド上では、地図をベースにしたデータ管理により、いつ、どこで計測したデータかを分かり易く表示する。専用アプリをインストールしたスマホも計測装置とセットでレンタルする。
また、「tiltoru」はタッチパネル式で直感的かつ簡単な操作が可能。従来のポータブル測定機器では困難とされていた高精度の繰り返し測定にも対応する。そのほか、ポータブル化による故障・トラブルに対する冗長性向上や、設置型デバイスのメンテナンス費高騰への対策といったメリットも提供する。
計測装置本体のサイズは、長さ95×幅95×高さ80ミリメートル。最大重量は400グラム。測定範囲は±45度、分解能は0.01度。使用温度範囲は摂氏0度〜40度。使用湿度範囲は結露のない状態で20〜80%RH。計測精度は、測定範囲が±9度の範囲において±0.04度。
電源は、単三電池3本(DC4.5ボルト、300ミリアンペア)またはUSB外部給電(Type-c端子)。電池による連続稼働時間は、外気温摂氏20度の場合で360分。
レンタル価格は月額4万8000円(税抜、クラウド利用料・スマートフォン込み)。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方