富士通エフ・アイ・ピーは20日、ファイル転送パッケージ「FUJITSU Security Solution セキュアストレージ」の機能を強化した新バージョンを販売開始、同時に富士通のメール無害化ソフト「FUJITSU Security Solution SYNCDOT SanitizeFilter」(シンクドット サニタイズフィルター)」のオプション製品として販売している「セキュアストレージ SanitizeFilter 連携」の新バージョンも販売開始すると発表した。セキュリティ対策のためにネットワークを分離している環境で、簡単で安心・安全なファイルの持ち込み・持ち出しができ、メールの添付ファイルも無害化した上で取り込むことが可能になる。

「セキュアストレージ」と「SanitizeFilter 連携」は、ネットワーク分離環境において、セグメント間のファイルの持ち込み・持ち出しを可能にする転送ツール。「セキュアストレージ」はインターネットなどで取得したパソコン内のファイルを取り込むことができる。「SanitizeFilter 連携」は、「SYNCDOT SanitizeFilter」のオプション製品として、メールの受信時に「SYNCDOT SanitizeFilter」によってメールから切り離される添付ファイルの取り込みが可能。これらの製品は、異なるセグメントでUSB メモリなどを利用せずに、Web ブラウザを利用して安全にファイルの取り込みができる。

現在、地方自治体では通常のウェブ閲覧や電子メールのやりとりを行うインターネットと分離する形で自治体向けの閉域ネットワークLGWAN(Local Government Wide Area Network)を利用。マイナンバーなど重要情報の取り扱いを行っている。ネットと分離する形で安全を担保し、ネットとLGWANでファイルのやりとりがある場合は無害化が求められる。

今回のバージョンアップではセキュアストレージ、SanitizeFilter 連携とも、従来のバージョンではオプションで提供していた、ファイルをPDF に変換して無害化する機能を標準搭載した。これ以外に、Microsoft Office で作成したWord やExcel、PowerPoint からマクロを除去して無害化する新たな機能を追加。より原本に近い形で無害化したファイルを取り込むことができるようになり、取り込み後も直接編集が可能など、セキュリティを維持したまま、より効率的に業務を行うことができる。

セキュアストレージでは、従来のバージョンでは対象外となっていたパスワード付きzip ファイルの送受信も可能になった。パスワード付きzipファイル内に格納されたファイルでも、Microsoft Officeの マクロの除去やPDFへの変換により無害化したファイルを取り込むことができる。

また、同一端末で業務用の内部セグメントとインターネット用接続セグメントを切り替えて利用している環境の場合に、セグメントごとに「セキュアストレージ」の利用画面を構築して、ユーザーが業務用とインターネット用のどちらのセグメントからシステムを利用しているかをわかりやすくした。セグメントごとに管理・承認できる機能も追加した。

価格は、セキュアストレージの初期費用が80万円~、年額費用が16万円~、SanitizeFilter 連携の初期費用が120万円~、年額費用が18万円~(いずれも税抜き)。

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http://www.fujitsu.com/jp/group/fip/resources/news/press-releases/2017/0920.html

(了)

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リスク対策.com:横田 和子