東京都の小池百合子知事は22日、洪水対策や観光など水辺資源の活用のため、隅田川の視察を行った。監察船で巡回し、中央区にある隅田川箱崎町防災船着場で降りてスーパー堤防について説明を受けた。水門管理センターも視察。その後水辺の活用と両立した洪水に対しての強靭化について語った。
小池知事は監察船を降りた後、担当者から降りた場所にある箱崎地区スーパー堤防の説明を受けた。川の背面に盛り土をし、後背地を利用した街づくりも可能なスーパー堤防の特徴や、延長23.5kmの隅田川の約3割がスーパー堤防となっていることなどを聞いた。
その後、監視や閉鎖といった作業を行う、江東区にある東京都江東治水事務所水門管理センターを視察。小池知事によると在京各国大使館関係者の視察団と一緒になったという。最後に同じく江東区にある、規制緩和により河川敷地に川床を設置し、隣接飲食店などがテラスとして利用できる東京版川床「かわてらす」を訪れ、取材に応じた。
小池知事は「スーパー堤防など安全性の確保と(観光などで)どう水辺を生かすかを考えるため視察にした。水辺は東京の宝であり、どうこの資産を生かすか参考にしたい。街づくりの重要性にも気づかされた」とした。そして「洪水対策は今回の視察の大きなテーマだ。水辺は楽しみもあるが強靭化が必要だ。しかもおしゃれに安全を確保するということが大事」と述べ、観光資源活用と洪水対策の両立の方針を示した。
■関連記事
「在京大使らが都の防災施設を視察」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2892
「2040年代の東京を最先端の安全都市に」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2884
(了)
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方