2020/04/03
新型コロナウイルス対策ツール
【概要】
経済学者で一橋大学経済学研究科・准教授の竹内幹氏のアイデアです。
人は自分ためよりも、利他心や責任感に訴えたほうが行動を起こしやすいという研究結果に基づいたポスターです。
以下、同氏のヤフーニュースへの投稿からの引用です。
Grand and Hofmann (2011) “It’s not all about me: Motivating hand hygiene among health care professionals by focusing on patients,” Psychological Science, Vol.22, No.12, pp.1494-1499. (論文題名「私だけのことじゃない:患者にフォーカスすることで医療従事者の手の衛生を動機付ける」)
米国の病院内の66の液体石鹸ポンプに、上記2種類のメッセージのどちらかをランダムに貼付し(もしくは統制群として簡潔なメッセージを貼付)、それぞれの液体石鹸使用量を2週間にわたって測定したもの。「手洗いは感染から患者さんを守ります」というメッセージで石鹸使用量は1.45倍に増加した(下図、論文表1より作成)。
【使い方】
プリントアウトをして貼っていただくだけです。
掲示する場所に合ったメッセージを考えてきましょう。
【ダウンロード】
読者の皆様からの情報をお待ちしております。感染防止の教育ツール、情報管理ツール、テンプレートなど、広く役立ちそうな取り組みがあれば編集部まで情報をお寄せください。
【連絡先】
危機管理メディア事業部リスク対策.com編集部
risk-t@shinkenpress.co.jp
新型コロナウイルス対策ツールの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方